あせもで皮膚科から処方される薬
あせもは、夏特有の肌のトラブルです。
汗は汗管とよばれる汗の出る管から流れるのですが、
夏の暑さで大量に汗をかいてしまうと、汗管が詰まってしまいます。
汗管に詰まってしまった汗は、皮膚の外に出られないので、
皮膚内に漏れてしまい、皮膚に水ぶくれやぶつぶつが生じます。
これをあせもといっています。
あせもは、水晶様あせもと紅色あせもの2種類に分けられます。
水晶様あせもは皮膚表面の角層で汗管が詰まるのに対し、
紅色あせもは角層より深いところにある表皮有棘層で汗管が詰まります。
水晶様あせもは、直径1〜3mm前後の小さな水ぶくれが多発しますが、
かゆみや痛みなどの自覚症状はありません。自然に治るので、薬を必要としません。
しかし、紅色あせもは、赤い丘疹が多発し、かゆみや軽い痛みが生じます。
そのため、紅色あせもの場合は、ステロイド外用薬を使用することとなります。
さらに、かゆくて引っかいてしまい、細菌感染が加わっている場合は、
抗生剤を内服することもあります。